楽天モバイルのプランの実際の使い心地はどうなんでしょうか?
ネットで見ると、色々良い口コミばかりだと思いますが、僕が実際に半年間使ってみてわかった良いところや悪いところを詳しく解説していきたいと思います。
楽天モバイル UN-LIMITとは?
楽天モバイルとは、国内最大のECサイト楽天市場を運営する「楽天グループ」傘下の通信事業者になります。
ドコモ/KDDI/ソフトバンクと同じく自社の無線網を持つ、日本の第4の通信キャリアとなります。
因みに格安SIM=MVNO(仮想通信事業者)と間違われることもありますが、楽天は格安SIMというジャンルにはなりますが、自社網を持っているのでMVNO (Mobile Virtual Network Operator)ではなく、MNO (Mobile Network Operator)となります。
MVNOとは、日本通信SIMやビッカメSIM、イオンモバイル、ビックローブモバイルなどが運営する”仮想”通信事業者になります。自社で無線網を持っていないので、ドコモ/KDDI/ソフトバンクの通信帯域を借りて、サービスを展開しています。
そのため、基本的には通信品質(帯域)は、大手キャリア > MVNOとなることがほとんどですので、ユーザーが多く利用する時間帯には速度が遅くなったり、5Gなどの最新ネットワークを利用することができなかったりと、いくつかデメリットがあります。
一方でMNOは、ドコモ/KDDI/ソフトバンク+楽天の4社となり、自社で無線網を持っているので、サービス展開・品質が良いということが言えます。因みにこの中で唯一楽天だけはMVNO事業者に無線網を解放していません。(2021年6月時点)
楽天モバイルの料金プランに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
使い心地は”意外”にも快適
それでは実際使ってみて感じた楽天モバイルの使い心地についていくつか紹介していきます。
データ量は気にせずガンガン使える
楽天モバイルのメリットは、やはりデータ料金が安いことが言えますね。
データ20GBで1,980円(税抜)というのは大手4社の中で最安値であるということはもちろんなんですが、MVNO事業者の中でも抜群に安いです。
なので、値段を気にせずガンガンデータが使い放題なのは、外出時のスマホ利用においてノーストレスというのは気持ちの良いものです。
さらに気になっていたデータ速度やカバレッジの狭さですが、少なくとも都会近隣エリアであれば楽天カバレッジがかなり増えていますので、アンテナ感度もほとんどドコモと遜色ありませんでした。
外線番号にも気にせず電話
また楽天モバイル契約のもう一つの大きなメリットである、「国内通話無料」というサービスです。
通話先が国内電話番号であれば、相手がスマホだろうと、固定電話だろうといくらかけても電話代はかかりません。
※但し、ナビダイヤルなどの一部の電話番号への通話は対象外になりますので、注意してください。
これは大手キャリアの場合、通話時間5分以内であれば無料となっていることがほとんどで、かけ放題オプションをつける場合には別途1,000円(税抜)となるのが、楽天モバイルでは無料です。
楽天モバイル UN-LIMIT | ドコモ ahamo | KDDI povo | ソフトバンク LINEMO | |
---|---|---|---|---|
5分以内の通話 | 無料 | 無料 | 550円 | 550円 |
かけ放題 | 無料 | 1,100円 | 1,650円 | 1,100円 |
楽天モバイルの場合は、デフォルトの通話アプリではなく、楽天Linkアプリ経由での通話限定にはなりますが、通話時間を気にせず使えるというのはやはり便利です。
こんな便利な無料通話アプリが実質0円で使えるというのは、正直楽天モバイルを契約しない理由が見当たりませんね。
契約前に気になっていた懸念の答え合わせ
巷で見かける楽天モバイルの気になる噂が色々とありますが、実際にモバイルシステム屋さんである僕が使ってみた感想をいくつか回答していきます。
※その他、気になる点がある方はコメント欄まで。
楽天エリアは狭すぎて使えないのでは?
僕も最初はそう思いました。ほとんどエリアがなくて、すぐにauローミングにしてしまうのではと。
しかし結果的にデータ量を見れば、パートナー回線(au)に入ってしまうことはほとんどなかったですし、首都圏に限って言えばアンテナ数もほとんどdocomoエリアも遜色ありませんでした。
通信スピードが遅ぎるのでは?
通信スピードに関しても、大手キャリアとほぼ遜色ないスピードです。
今回はSpeedTestアプリを使っての計測になりましたが、SpeedTestアプリは実際の体感速度とは少し異なる場合がありますので、あくまでも目安としてください。
一方で実際には外出先で音楽配信アプリやYoutubeで視聴した際に、電波切れやパケ詰まりを感じたことはありません。
テザリングは使えるの?
当初楽天モバイルを使い始めた時には、iPhoneでテザリングができない問題が発生して、全然使えないという記事を書きましたが、その後テザリングを行うための設定漏れだったことが判明し、無事快適にテザリングを使えるようになりました。
データ料金もほぼかからない楽天モバイルをテザリングで使うというのは、快適以外の何者でもないですね。
最近はカフェでの記事執筆作業時のテザリング回線として活躍してくれています。
https://simple-was-best.com/rakuten-esim-apn/
国内通話無料は楽天Linkアプリ同士じゃないと適用されないでは?
通話料が無料にするためには楽天Linkアプリを使う必要があると書きましたが、通話先の相手が楽天Linkアプリを使っているかどうかは関係ありません。
なので、固定電話に電話をするときはもちろんのこと、国内のスマホ向けに電話をしても通話無料でかけ放題にすることができます。
楽天Linkアプリの音質は悪い?
たまに他人のブログでも、「アプリでの電話はインターネットになるので音質が悪い」と書く人がいますが、これは間違いです。
アプリでの音声品質が悪いのは、LINEなどで使われるIP電話になります。
楽天Linkアプリは、IP電話ではなく、あくまでも楽天モバイルの電話網を使って通信を行います。なので、楽天Linkアプリだから音質が悪くなるということはないので、そこは安心して大丈夫です。
eSIMだと電池の持ちが悪いのでは?
eSIMを入れていると電池の持ちが悪くなるという噂ですが、これはあながち間違ってるとも言えません。
というのもスマホの電池が減る原因の一つに、「スマホ自体が電波を探す」という行為に電池を使っていることがあります。
そのため、eSIMだから電池が減るのが早いということではなく、正確には以下が原因です。
- デュアルSIM端末により探す電波が増えて(例:ドコモ+楽天)電池の減りが多くなる
- 電波の感度が悪いエリアでは、端末が通常よりも強い電波を使って探索するため電池の減りが多くなる
楽天モバイルのeSIM端末の電池の減りが早いと感じている人はおそらく上記のいづれか、もしくは両方に該当するため電池の減りが早くなっているのだと思います。
サポート窓口の対応は悪い?
これは、決して良いと言えるものではないですね。
但し、正直使っていてサポート窓口に問い合わせすることってほとんどないので、どれだけ対応が悪かったとしてもあまりデメリットだと感じていません。もちろん契約時に多少の手間がかかったことはありましたが。
またもう一つ楽天モバイルのサポートが悪いと言っている人に知って欲しいのは、「楽天にいくら支払っているのか?」になります。
サポート窓口の人も無料では働いていないので、正直「安かろう悪かろう」ということはIT業界での常識です。手厚いサポートが欲しければ、楽天モバイルを始めとする格安SIM回線は契約しない方が良いですね。
楽天モバイルUN-LIMITの口コミと評判
ここではSNSで見かけた楽天モバイルの口コミをまとめています。
良い口コミ
悪い口コミ
まとめ
今回は、楽天モバイルを実際に使ってみたからわかった使い心地について説明していきました。
固定通信費をどうにかして抑えたいと思っている人には十分オススメできる回線だと思いますよ。
また手持ちのiPhoneにeSIMとして使えば0円サブ回線としても使えるので、とりあえず契約しておくだけの価値はあります。
是非、皆さんも参考にしてみてください。
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