たまにのアウトドア活動の際に、いつもちょっとだけ気になっているのが、アクションカメラなんですよね。
キャンプとかで、たまにGoProとかで動画を撮っている人を見ると、ちょっと気になりますよね。
実は以下の記事でもペンダントカメラサイズのアクションカメラGO 3について登山に持って行ってレビューしたんですが、実は同社別製品の全天球型の360度カメラ、Insta360 X3も一緒に持って行っていました。

今回は、以前の簡単にどこでも動画が回せるというカメラというよりも、より高品質・高解像度・広範囲に動画で記録に残せる凄いカメラという感じですね。
登山も含めて、実は何回かこの360度カメラを持って行って撮影してみているのですが、このカメラはマジで凄いです。

言うなれば、最強記録カメラですね
360度写真となると、正に死角がないんですよね。
全画角が写真撮れるわけで、さらにそれを360度動画なんかにしたりすると、本当にその動画を見返した時に、その時の情景がありありと浮かび上がるわけなんです。
これは、アウトドア活動の際にもそうなんですが、通常の旅行なんかでも大活躍するカメラだと感じています。
それでは、何がどう凄かったのかも含めて、詳しく記事の中で紹介していきたいと思います。
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Insta360 X3の外観
まずは外観から確認していきたいと思います。


同封物としては、結構シンプルです。
X3本体と、USB Type C-Aケーブル、そして専用の収納ケースです。


本体は片面がタッチパネルになっており、各種操作ができるになっており、裏面はInsta360のロゴが入っています。


サイズですが、実測値で46.2 x 113.1 x 33 mmで、持った感じではめちゃくちゃコンパクトなカメラというか、細長いモバイルバッテリーぐらいのサイズ感ですね。






重さは、バッテリー込みの重さで179.4 gです。
これは保護レンズはついていないので、保護レンズをつけると、185~190 g という感じじゃないでしょうか?
いずれにしても、子供のジュースぐらいの重さなので、めちゃくちゃ軽いですね。


何よりも、このサイズであれば、カバンにとりあえず入れておくなんかこともできてしまうサイズ感ですね。
バッテリーは、サイドに格納されています。


バッテリー容量は1800mAhで、以前のモデルX2の1630mAhから少し増えています。


バッテリーの上に、USB Type Cポートがあります。
ここで充電とデータ転送の両方ができます。


自撮り棒と一緒に使うというのが基本的な使い方になると思います。


因みに手で360度撮影も可能なんですが、そうすると若干手の部分が邪魔になるので、おすすめはしないです。


ただこれを使わないと動かないわけでもなく、今回の場合はUlanzi製の自撮り棒を使いましたが、特に何も問題なく使えています。


次に収納ケースですが、これは必須です。
というのも、全天球型の360度カメラなので、どう置いてもレンズがあるわけです。
しかもかなりいいお値段がするカメラなわけですから、こういったピッタリ収納できるケースはほぼ必須と言っていいです。


因みにケースに入れたまま充電ができるように、充電ポート部分に穴が空いてあるのが嬉しいポイントですね。


Inst360 X3のポイント
それでは、ここからはInsta360 X3を実際に使ってみて良いと感じたポイントをいくつかピックアップして紹介していきます。
360度の写真・5.7K 動画が撮れる
先ずは何よりも、これが全てですよ。
このカメラが良いところというか、360度で5.7 K 動画、7200MPの写真が撮れるんですから。
そもそも360度の写真ってどういうものがよくわからないという人は、先ずは以下の写真を見てみて下さい。
ちょっとこの日は、自撮り棒を持って行くのを忘れてしまったため、手で撮っていますが、東京で開催されたガジェット展で撮影した360度写真になります。
色々一眼でモノを撮ったり、風景を撮ったりできると思うんですが、この写真のように”空間を撮る”ことができるというのが360度カメラの魅力だと思います。
一度このカメラ空間を撮っておけば、もう見返す必要がないぐらい、完璧に空間を保存できますよね。
さらにこのカメラの恐ろしいところは、360度での動画も撮れるというわけですね。
実際の映像は後ほど紹介しますが、自分が目で見た映像だけでなく、肌で感じた雰囲気みたいなものも含めて、しっかりと切り取れているなと感じますね。
ミーモード(自撮り)撮影が簡単に
またこれはInsta360 X3からの機能になるのですが、いわゆる主観(POV)撮影ではなく、自分のことを誰かが常に撮影してくれるような映像が撮れるのが、シングルカメラで動作させるミーモードというものです。
どんな映像が撮れるかなんですが、例えばこんな映像です。
360度ではないんですが、これって一見するとどうやって撮っているのかわからなくないですか?
後ろからカメラマンが追いながら撮影しているようにも見えると思うんですが、実際は自撮り棒を肩に担いで撮影しているだけです。
今回は徒歩で使っていますが、バイクの後ろ自撮り棒を固定して撮影すると、バイクを後ろから撮影するみたいな映画みたいな構図での映像が撮影できるちゃうわけです。
見えない自撮り棒&潜水キットが最強のダイビングカメラに
さらにInst360 X3の特徴として、見えない自撮り棒という機能があります。
これと専用の潜水キットと一緒に取り付けるとどうなるかいうと、水中を360度で撮影できるというわけなんです。


今回は私自身はダイビングでは使えていないので、他のダイビングユーザーがX3の映像があるので、こちらを見てみてください。
先ずは大迫力の360度映像にびっくりするんですが、画角を回してみてわかると思いますが、確かに誰が撮影しているのかわからないぐらいに根本にケースが見えません。
ダイビングカメラは、もうこれで十分なんじゃないかと思ってしまうほど、しっかりとダイビング中の時間・空間を切り取ってくれていますね。


AI自動編集で簡単にいい感じの動画に
カメラ全般的に言えることなんですが、基本的に長尺で撮った動画をどう編集して、どう記録するか、ってのが問題だったります。
というのも、アクションカメラは気軽にいろんな動画を撮れるんですが、1日普通に使ってみると1分〜ぐらいの動画が20本とかできるわけです。
これをそのまま全て保存しておいてもどうせ見れないし、そもそもファイルサイズが重すぎます。
Insta360のスマホアプリ限定の機能にはなるんですが、撮影した動画のクリップをいくつか選択し、「自動編集」というボタンを押すと、一瞬でアプリがベストショットと思われるシーンを抽出して、いい感じの動画にしてくれます。
少し残念なのが、この機能がスマホ限定であることと、GO3などで撮った動画と合わせて自動編集のようなことができないことですね。
これがパソコンでできると個人的にはもう少し楽&複雑なこともできるのになと感じてはいます。
とはいえ、ちょっと遊びで使うには十分すぎる機能ですね。
かっこいいスノボ写真こそ、360度自撮り。スノーボードの追い撮りも簡単。
またミーモードでも言いましたが、この機能を使えば、迫力満点の映像がこのカメラ単体で撮影することが可能です。
通常のアクションカメラだと、広角とは言えどもジャンプ中の画角までは調整できません。
その点360度カメラであれば、アクション中の全ての映像をカメラに納めることができるというのは、まさにうってつけの撮影機材かと思います。


実際に登山でX3を使って撮影してみた
それでは実際に、X3を登山(日本100銘山である金峰山 標高 2,599m)に持っていって撮影してみました。


この日は天気も最高だったので、ライトいらずですね。自然光がやっぱり最強です。


今回は、自撮り棒の他に三脚も持って行っていたので、こんな感じで置いた状態で360度撮影なんかもできます。


因みに、Insta360 Studioという専用のソフトを使いことで、X3のとった写真の画角を後で、変えることなんかもできます。
以下は同じ1枚の写真を、超広角、広角、リニアの3種類で現像したものです。






手で持った感じの映像はこんな感じです。
因みにこの映像は、Insta360 GO 3で撮影しています。(登山中で結構疲れているので、はぁはぁ言ってますね笑)
では、実際の自撮り棒で撮った360度写真がどんな感じかというと、こんな感じです。
今回、ブログに載せるためにファイルサイズの関係で、画質を結構落としてしまっているので、多少粗く感じるかもしれませんが、ファイルサイズを気にしなければ最大7200万画素での静止画が撮影できます。
また今後は360度を映像になります。
Youtubeの機能で、360度動画がそのまま見えるようになっているので、グリグリと動かしてみてください。
こちらは山頂付近での360度映像です。
これだけの映像があれば、なんか勝手に行った気分にもなれちゃいますよね。
映像の抜け感なんかも、普段の写真では絶対に感じられない感覚が360度映像から読み取れる、そんな映像になっているんじゃないかと思います。
Insta 360 X3のちょっと気になるところ
それでは今回Insta360 X3を実際に使ってみて感じた、少し気になった部分も紹介していきます。
連続撮影時には熱で動かなくなる
Insta360 X3は、連続撮影時間は81分もあるんですが、結構長い間360度映像を撮っていると、結構本体が熱を持ってきます。
元々動作可能温度が、〜40度と比較的低いので、本体が熱を持ち始めると、一旦冷ますようにと警告が出てしまい、少し使えなくなる時間が出ます。
ただ、そもそも360度映像はファイルサイズがすごいことになります。
〜2分程度の動画で、400MB近くにもなるので、正直長い時間ずっと撮影するというよりもポイントポイントで短時間で撮影するというのが良い記録の仕方なんじゃないかと思います。
そもそも360度カメラを使いこなせるのか
そしてこれはそもそも論にもなるんですが、360度カメラって結構いい値段がします。
単体でも6万近くしますし、色々な専用パーツを一緒に買うと8万ぐらいは考えていたほうが良いと思います。
仕事として使うのであれば、確実にインパクトのある映像を撮れるカメラだと思いますが、個人でこのレベルのカメラを果たして使いこなせるのかなという部分は正直あります。
ファイルサイズもでかいですし、そもそも360度の写真、動画を見る手段、映像として公開する手段が結構限られているかなという感じがします。
また良くも悪くも360度なので、全部画角撮れるわけで、動画にしたときには写って欲しくない部分も含めて全て記録に残るので、”空間を切り取る”というものをどう活かすのかというのが、このカメラのポイントだと思います。
他社の360度カメラとの比較
やはりアクションカメラの対抗といえば、もちろんGoProですよね。
今回はInsta360 X3と、GoProの360度カメラ GoPro Maxとを比較してみました。
Insta360 X3 | Go Pro Max | Kandao QooCam 3 | |
---|---|---|---|
製品画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
タイプ | 全天球 | 全天球 | 全天球 |
センサーサイズ | 1/2インチ | 1/1.55インチ | |
絞り | F1.9 | F1.6 | |
写真解像度 | 7200万画素 (11968×5984) 1800万画素 (5952×2976) | 16.6MP 360度写真 5.5MP HEROモード写真 | 6200万画素(11136×5568) |
動画解像度 | 360度: 5.7K: 5760 * 2880@30/25/24fps 4K: 3840 * 1920@60/50/30/25/24fps 3K: 3008 * 1504@100fps | 撮影時6k ステッチ後5.6K 30,24fps 広角 | 5.7K @ 30fps 4K @ 30 / 60fps |
RAW形式 | |||
防水 (カメラ単体) | IPX8 シングルカメラ 水深10mまで | 水深 5mまで | IP68 潜水不可 |
専用ハウジング | |||
重量 (バッテリー込) | 180g | 154g | 約218 g |
サイズ (幅 x 高さ x 奥行き) | 4.6 x 11.4 x 3.3 cm | 6.4×6.9×2.4 cm | 7.15 x 8.27 x 2.66 mm |
連続録画時間 | 81分 | 40分 | 約45分 |
ISO感度 | 100-3200 | 100~6400 | |
バッテリー容量 | 1800mAh | 1600mAh | 1600mAh |
動作温度 | -20℃ 〜 40℃ | 0°C~40°C | |
見えない自撮り棒 | |||
購入先 |
Amazon
公式サイト | Amazon | Amazon |
色々他の方のレビューも見てみたのですが、やはり製品コンセプトが若干両者異なってるなというのが印象です。
GoProの場合は、HEROシリーズのアクションカメラがメインで、360度にもできるカメラもあるよぐらいのスタンスです。
一方、社名の由来にもなっている通り、360度に特化させているのが、Insta360の方で360度の映像に関しては見えない自撮り棒や、専用の潜水ハウジングなど充実しています。
特にダイビング用途においては、GoPro Maxは純正ハウジングがなく、もし水中で使うのであれば他社製を使うことになるのですが、レンズとハウジングの屈折率の違いによりピントが合わないという問題があり、全くお勧めしません。
ダイビングで360度カメラを使いたいという人は、Insta360 X3一択になっているかなという印象です。


まとめ
今回はInsta360 X3についてレビューしてみました。


- 360度の写真、映像が撮れる
- ミーモードで一人で自撮り撮影できる
- 見えない自撮り棒&潜水キットがすごい
- 長時間撮影では熱ストップが
- 360度カメラを使いこなせるか
使ってみた感じでは、本当にすごいカメラだと思います。
おそらく今後バンジージャンプとか、スカイダイビングなどの映像を撮りたいと思う際には確実にこのデバイスがあったら最高の映像が撮れるんじゃないかと思っています。
また家族との旅行に関しても、小さい頃に旅した映像なんかを大きくなった子供に360度で見せるなんてことができたら、すごい面白い記録になるんだろうなと感じています。
金額が高く、使い所が限られるというのがある意味ネックですが、購入以外にもレンタルして使うということもできるので、1日だけ使うということであればそういった借り方も良いのかなと思っています。
とはいえ、旅行で1週間借りると結構いい値段になるので、2〜3回の旅行で使いたいぐらいでもこの値段払ったほうが結果安くなってくるかもしれませんね。
いづれにせよ、ネックになるのはそこぐらいなので、今後のセールなどで安くなっているときに出会えれば、まさに最強360度カメラを手にいれるチャンスかもしれませんね。
それでは、みなさんぜひ参考にしてみてください!
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