COVID-19ってなんだかもう懐かしいですね。
19 (2019年終わりから発生)っていうぐらいですから、実はもうこの記事を書いている時点で4年近く経過しているということに少しびっくりしています。あれから日本中の働き方が一気にリモート化したわけですが、幸か不幸かコロナが一般的になってきた今もまだリモートワークというスタイルは日本でも定着しましたね。
そういう意味ではコロナショックというのは、日本の近代史にも残るぐらいの衝撃だったわけですね。
前置きが随分と本筋から逸れてしまいましたが、「リモートワークといえばウェブ会議、ウェブ会議といえばウェブカメラ」と言っていいほど、リモート環境でのカメラ事情というのはかなり重要じゃないでしょうか。
もちろんほとんどの人が、会社から支給されたパソコンについているフロントカメラをそのまま使っていると思いますが、そんな時に画質の良いカメラを使っているウェブ参加者を見かけると

お、かっこいいなー
なんて思ってしまうのは、多分僕だけじゃないんでしょうか。
因みに過去にウェブカメラとして一眼レフをウェブカメラとして使うような猛者もいましたが、今ではMacOSであればiPhone Proなどのカメラを使うという方法も出てきています。
ただ正直どれも少しセッティング面倒、スマホが使えないという問題があるので、やはりウェブカメラとしては専用のウェブカメラを使いたいものですね。
今回は、アクションカメラとして有名なGo Proと並ぶ有名なカメラブランド「Insta360」のウェブカメラとは思えないほどの超高画質4K対応の「Insta360 Link」をレビューする機会がもらえましたので、こちらを実際に使ってみてその使い心地などを確かめてみたいと思います。


Insta360 Link の外観|限りなくコンパクト、なのに4K。
先ずは外観から確認していきたいと思います。


箱の中身をInsta360 Linkが鎮座していますね。


同封物としては、カメラ本体、USB Type-Cケーブル(1.5m)、スティッカー、そしてホワイトボードに使用するマーカーです。
左下の枠みたいなやつがマーカーです。
最初見た時はなんかのブランドマークかと思ったのですが、ホワイトボードを使用する場合にはこちらをボードに貼って使うようです。


ケーブルは、USB Type-Cですね。



個人的にはType-C大歓迎です
ケーブル長は、150 cmになるので十分な長さですね。


本体の正面から撮ってみました。
サイズ感がわかりづらいかもしれませんが、めちゃくちゃ小さいです。
基本的にモニター上に置いておくスタイルになると思いますが、言われなきゃ気づかないぐらいのサイズ感です。


こんなウェブカメラ見たことありませんね。
ジンバル対応になっているので、カメラ部分がぐにゃぐにゃ動きます。


USB-Cケーブルは背面から刺すスタイルです。
個人的にはケーブルが直角に刺さるような形になるので、L字型(下に抜けていくタイプ)になった方が後ろから見た時の感じが綺麗になるんじゃないかと思っています。
因みにこんなアダプタもあります。




モニターに固定する場合には、下を広げて置くようなスタイルです。
引っ掛ける角度を調整すれば、ほとんどのモニターに置けると思います。
因みにノートパソコンのような薄い場合でも問題なく使えます。


下部には、カメラ雲台に固定できるようになっています。
個人的には、これは流石アクションカメラとして有名なInsta360が出しているウェブカメラだなと思う部分です。


サイズですが、実測で 45 x 64 x 35.1 mm というような感じなので、どれだけ小さいかわかりますね。






重さは、 106.6 g です。
元々かなりコンパクトなので、持った感じはずっしりと重みを感じます。


早速、雲台に取り付けてみました。



めっちゃかっこいい


ジンバルカメラになっているので、横にしてもこの通り水平を保ってくれます。


ちょっと意地悪して、カメラの水平を邪魔してみました。
何事もなかったかのように、すぐに水平を保ってくれますね。
モニタ上に乗っけた感じは、こんな感じになります。
我が家はBenQのモニターライトを取り付けているのですが、干渉しないか気になったんですが、特に問題なく取り付けることができました。


ただ角度によっては、少し画角に入ってしまうかもしれませんね。


Insta360 Link のポイント
Insta360 Linkには、いくつも面白い機能があるんですが、個人的に使って便利だと思った機能をピックアップして紹介していきます。
最大4Kの超高画質ウェブカメラ
先ずはなんと言ってもその画質の良さがすごいです。
以下はMacBook Pro M1のフロントカメラを使ってZoom撮影したものです。
フロントカメラのスペックは、720p (1280 x 720) を使用しているので、あまりこうは呼びませんが、理論上は 1K カメラという感じです。


次は、Inta360 Linkのスクリーンショットだ。


スペック上は、4K ということなので、3840×2160 の画素数になっているのですが、見比べてみると圧倒的な画質の差にビビります。
バーチャル背景にしてしまっているせいで、人形部分しか比較できませんが、寄ってみてみるとこの通り。


このウェブカメラの画質は、やばいです。
3軸ジンバル型のAI追跡機能
次の機能は、AI追跡機能です。
iPad Proでは、「センターフレーム」と呼ばれている機能ですね。
常にカメラが対象物をトラッキングして、常にセンターになるように調整する機能です。
iPad Proの場合はおそらくソフト的に処理してセンターフレームを実現していると思われますが、Insta360 Linkは物理的にジンバル対応しているので、カメラが追ってきます。
自分自身を映しているわけではないので、少しわかりづらいかもしれませんが、動く私を追っているカメラの様子を撮影してみました。



なんだかもう逃げれない感じのカメラの動きですよね
因みにこのAI追跡機能は、ハンドジェスチャーでも操作が可能なところが面白いです。
Insta360 Linkでサポートしているジェスチャーは以下の通りです。
手のひら(指を閉じた状態でパー) | AI追跡オン/オフ |
ピース | ホワイトボードモードオン/オフ |
L字(人差し指が上で親指を立てた状態)で上に動かす | ズームイン |
L字(人差し指が上で親指を立てた状態)で下に動かす | ズームアウト |
注意点としては、自分の顔を隠すようにして、ハンドジェスチャーをすると反応しないので、顔を隠さないように、かつ画面内に入るようにこのハンドジェスチャーをすると、しっかり反応してくれます。
手持ちジンバルとしても利用可能
Insta360 Linkはなんとこのまま手持ちのジンバルとしても撮影が可能です。


ウェブカメラで手持ちジンバルなんてどこで使うのかと思うかもしれませんが、Youtubeなどの配信をしているようなクリエイターの方であれば、使うところはかなりありそうです。
OH(オーバーヘッド)撮影やデスクトップビューにも対応
またInsta360 Link のすごいところは、撮影モードの多様さで、特徴的なところだとオーバーヘッド撮影ができることですね。
このモードは、Insta360 Link Controllerと呼ばれる専用ソフトから、オンにする必要があります。
また使用する場合には基本的に三脚/雲台を使って真下を見れるような角度で設置してあげる必要があります。


以下はデスクの上に広げたノートを撮影した画像です。
仕事で実際にペンで書いたものを見せながら説明する場合にはちょうど良さそうです。


因みにこの状態でも、オーバーヘッド撮影じゃない状態(通常モード)でも使用可能なので、普段からOH撮影が多い人はこの状態がデフォルトでもいいかもしれません。


その他にもInsta360 Linkで対応している撮影モードは以下になります。
撮影モード | 内容 | 専用ソフト有無 |
---|---|---|
AI追跡モード | センターフレームになるように対象物を追跡 | |
デスクトップモード | モニターの上に設置した状態から手元を撮影 | |
オーバーヘッドモード | カメラの真下を撮影 | |
ホワイトボードモード | 専用マーカーを設置したホワイトボードをメインに撮影 | (専用マーカーが必要) |
ポートレートモード | 9:16 の縦置き撮影が可能 |
これ以外にも細いところで言うと、HDRサポートや、オートフォーカス/マニュアルフォーカスに対応していたりと、かなり多機能です。
ホワイトボードモードなんかは、学習系のYoutube配信者にはかなり使える機能なんじゃないかと思います。
他社ウェブカメラとの比較
ここでは、他社のウェブカメラとInsta360 Linkを比較してみました。
ジンバル系のウェブカメラというのがそもそもかなり珍しいんですが、今までよくあった固定系のウェブカメラとの比較という意味では、今回のInsta360 Linkが圧倒的ですね。
またジンバル系ウェブカメラの競合としてよく比較されるのが、OBSPOTなんですがこちらはスペックだけで見るとかなりよく似ています。
スペックや他の方のYoutube動画などを確認した結果は、差分はこんな感じになると思います。
総論、画質に関してはInsta360 Linkの方が、より自然で綺麗だと感じています。
現時点では、どちらを買うべきか悩んでいる人にはInsta360 Linkを個人的には推したいですね。
Insta360 Link のちょっと気になるところ
Inta360 Linkのちょっと気になるところも一緒に確認していきますね。
かなり高額なウェブカメラ
先ずはというか、このウェブカメラはめちゃくちゃ良い製品なんですが、結構なお値段がします。


記事執筆時点で、定価で 45,800 円(税込)ですから、普通に考えてもめっちゃ高いです。
正直たまにウェブ会議をするときに使いたいぐらいだと、ほんと割に合わないカメラだと思います。
ただ仕事でほぼ毎日ガッツリ使うようなユーザーや、消費者向けのお客様と毎日カメラをオンにして仕事をするような人の場合には、この値段出しても本業の成約率が上がるのであれば、十分元が取れるカメラなんじゃないでしょうか。
またYoutube配信用として使うのであれば、一眼を使う人もいるとは思いますが、一眼を設定する面倒さを考えると、パッと使えるというのは、このカメラの最大の利点だと思いますし、さらにはジンバル対応という意味でも、カメラの前で自由に動けるのは、個人配信者にはかなり便利な機能だと思います。
モニターライトを取り付けている場合には、デスクトップ撮影モードに注意
Inst360 Linkには、デスクトップ撮影モードというものがありますが、これは使用する際に少し設置方法に注意が必要です。
我が家のようにモニターライトを設置をしているような人は、カメラの画角がガッツリ干渉してしまいます。
以下のようにモニターライト自身が映し出されてしまいあまりうまく活用できないことがあるので注意してください。


細かい設定変更には専用ソフト(Insta360 Link Controller)が必要
これはメリットであり、デメリットでもあるんですが、細かいカメラの設定には当たり前ですが、専用ソフトが必要です。
撮影モード | 内容 | 専用ソフト有無 |
---|---|---|
AI追跡モード | センターフレームになるように対象物を追跡 | |
デスクトップモード | モニターの上に設置した状態から手元を撮影 | |
オーバーヘッドモード | カメラの真下を撮影 | |
ホワイトボードモード | 専用マーカーを設置したホワイトボードをメインに撮影 | (専用マーカーが必要) |
ポートレートモード | 9:16 の縦置き撮影が可能 |
これはそもそもカメラ単体でも、AI追跡機能が使えるというInsta360 Linkのメリットがそもそもすごいのかもしれませんが、会社支給のPCなどの場合、自分で勝手にソフトをインストールできないというような問題があります。
その場合、ウェブカメラを使う際に専用ソフトが必要と言われてしまうと、使えない機能が出てきてしまうので、そこは残念なポイントです。



ただ、自分のPCで使う際にはこれはデメリットではないですね。
あくまでも会社支給のPCに使う場合には、という感じです。
まとめ
今回はInsta360 Linkについて、レビューしていきました。


- 超高画質 4K 対応ウェブカメラ
- 3軸ジンバル型のAI追跡機能
- 手持ちジンバルとしても利用可能
- OH撮影、デスクトップ、ホワイトボードなど多彩な撮影モードに対応
- かなり高額なウェブカメラ
- デスクトップモードはモニターライトと干渉する
- 会社支給PCに使う場合に専用ソフトがインストールできるか?
全体的には、本当に素晴らしいウェブカメラだと思います。
一般的にジンバルカメラといえば、DJIやGo Proなどのメーカーが思いつきますが、むしろ何故彼らがここに参入してきてないんでしょうね。
まだまだジンバル型ウェブカメラという製品自体が少ないので、これから各社発表されてくる製品かと思いますが、今回色々他の製品も調べてみた限りでは、現時点ではInsta360 Linkが一番優れているウェブカメラだと思います。
金額がネックが部分もありますが、セールなどの時期を上手く活用できれば、お得にカメラをゲットできるチャンスがありますので、公式ウェブサイトなどをチェックしてみてください。
それでは皆さん是非参考にしてみてください。
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